Trans Princess「課題」と言う名の置き土産  「カスリーンの幻影」(その3)…☆

「課題」と言う名の置き土産  「カスリーンの幻影」(その3)…☆

2016–09–12 (Mon) 22:01
時間が開いてしまいましたが、カスリーン台風のお話の続きです☆
これまでの記事はこちら☆

嘗て東京を大水害が襲った   「カスリーンの幻影」(その1)…☆

水は昔を憶えている   「カスリーンの幻影」(その2)…☆


さて、お話を少し戻して。
なぜここが決壊場所になってしまったのか…もう少し分かりやすく考察しましょう。
これ、重要です。
なぜなら、今もここが、利根川のアキレス腱の一つなのです。
またいつか、個々が決壊してしまう可能性もあります。
その為にも、今までの歴史を学び、その弱点を見つめなおし、その対策を講じれば、
将来に向けての展望も見えてきますから。
…見たくない部分をよく見るのも、大切な事なのですよ…☆


こちらに決壊場所付近の地理をまとめてみました。
分かりやすくないけれど、ゴメンね☆

kathleen-6-2.jpg

まずもともと、
①利根川は地図左上の「佐波」で南へ転じ、江戸湾(東京湾)に注いでいた
②渡良瀬川は栗橋東部を流れる権現堂川を通じて、東京湾に注いでいた
③小山(栃木県)から流れる宮戸川は、常陸川を通じて香取海(銚子河口)へ注いでいた
④新川通を開削して、①利根川と②渡良瀬川を栗橋北部で合流させて
⑤赤堀川を開削して、①利根川と②渡良瀬川を、③常陸川に繋げて銚子へ向かわせた

かなり大規模な事業ですから、やはり無理があるのも事実です。
水が自然の地形ではありえなかった場所を流れていく訳ですから、
大増水の時などさばききれなくなってしまった時が問題です。

特にここは利根川と渡良瀬川が合流する際、
どうしても両河川の流れは合流点の上流で滞ってしまいがちです。
おまけに合流点のすぐ下流には、
・東武鉄道日光線 利根川橋梁
・国鉄東北本線 利根川橋梁
・国道4号線 利根大橋
と、長大な橋梁が3つ並びます。
橋桁に流木などの漂流物が引っ掛かれば、流れはさらに緩慢になり、
上流部は増水し、堤防から溢水(いっすい)し、やがて堤防を決壊させます。

そしてもう一つ、この場所が要注意なのは、
実はこの栗橋は、関東平野の沈降運動の中心地だという事です、


世界の見方が変わる本、或いは「関東平野は盆地である!」

もはや武蔵野台地は青梅を軸に広がる「いびつな扇状地」にしか見えない。
何よりもビックリしたのは関東平野は「盆地」であるという指摘。
しかもその「盆地化」は現在も進行中だという(関東造盆地運動)。
三浦半島や房総半島が着々と隆起して行く一方で、平野部は幸手・久喜・栗橋辺りを中心に年に1ミリずつ沈降しているんですか


つまり、栗橋までは順調に水は上流から下って来るのですが、
栗橋から特に東(赤堀川開削部)は、年々高くなっている訳です、
年1ミリとは取るに足らない数字にも思えますが、ちりも積もればなんとやら。
徳川家康の時代から400年。
1ミリ×400=40センチ、東側の下流部は高くなっているのです。
その先は関宿(千葉県最北部)の台地が隆起傾向ですので、
実際にはもう少し、下流が高くなっているのかもしれません。


勿論、不安になる事はありません。
ちゃんと対策は打てます☆
ただ、こういう「課題」があるという事を知っておくのは、
とても重要な事だと思います☆


さてさて…当地の決壊の背景を整理した所で、
次回はいよいよ、濁流が東京を襲った時の事を考察していきます。


…他にもいろいろ書きたい事が沢山あるので、
また間が少し開いてしまうかもしれないけれど…☆


スポンサーサイト

« 911から15年…☆ | HOME |  韓国で観測開始以来最大の地震は、月城原発のすぐそば…☆ »

コメント

コメントの投稿

 
管理者にだけ表示

トラックバック

トラックバックURL

http://transprincess.blog.fc2.com/tb.php/1090-a6128033

⇒ この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

 | HOME | 

プロフィール

Michiru

Author:Michiru
Be brave wearing gloves and boots!
清楚な女の子用のセーラー服を着て、それに手袋とブーツを合わせて男の子らしく、水兵さんっぽい、勇ましい感じにしてみました。男の子だから出来る可愛さを…。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR