Trans Princess猫だって、涙を流す日もあるさ…です☆(後篇)

猫だって、涙を流す日もあるさ…です☆(後篇)

2014–01–21 (Tue) 23:59
ええと…昨日の記事の続篇です☆

姿を見れば猫さんに餌を与ええていた私ですが…
それを羨望の眼差しで見ていた、大がらな猫に気づいていました…☆

その猫さんがいない時、その猫さんと同じ様な仕草をして餌をねだりに来るのですが…
狡猾で乱暴そうな感じがして、あまり相手にはしなかったのですよね。

そうしたら事あるごとに、お気に入りの猫さんに嫌がらせをするようになってね…
時には追いかけて、乱暴を働く有様…
いわゆる「いじめ」は、猫の世界にもあるのです。
それは段々とエスカレートしていきました…
困ったものだなあ…と思っていたのですが…。

試験も近づいた、とある日…
私のおうちに、いつものようにあの猫さんがやってきました…

でも、ぎょっとするほどの大怪我をしていてね…
身体中、傷だらけでした。
顔は腫れあがって、片目なんかもう半分潰れていて…
「あ…あいつにやられたんだな…」
直感ですぐに気が付きました。

手当をしたくても、当時の私の力量では難しく、
獣医さんの手を借りるしかありませんでした。
けれど、段ボール箱に入れて獣医さんの所に連れて行こうとすると、
どこにそんな力が残っているんだろう…というほどに抵抗してね…

するりと抜けて、一番のお気に入りの、駐車中の車の脇の日だまりに行って、うずくまるのです。
何度ややっても、そうするのですよ…

ああ…この子はやっぱり野良猫さんなのだ…
野良猫さんとして生き、野良猫さんとして死ぬ事を望んでいるのだ…
そう思った私は、その猫さんの前に、一番好きな食べ物と、ミルクの皿を出しました。

いつもなら一心不乱に食べるのに…殆ど動かずに、苦しそうに息をするだけでした。
うん…無理なんかしなくていいんだよ…

私は、その猫さんに、優しく話しかけました…
「…(いじめ猫の)あいつにやられたんだね…」
「………」
「ねえ…こんなところになんかいないで、私と一緒に、遠くへ行こうよ…」
「………」
「そうだ、私と一緒に、仙台へ行こう☆」
(注…まだこの時は試験直前で、合格したとは決まっていない…私もいい加減な子である…☆)
「………」
「とても立派な街だけど、すぐそばに田畑や森があって、とっても素敵な所だよ☆」
「………」
「そうしたら、キミも思いっきりお散歩できるし、これからもずっと、一緒に遊んであげられるし☆」
「………」
「そうしようね…『杜の都』っていって、緑が沢山ある街…キミもきっと、気に入るよ…ね☆」
「………」

そうしたらね…
猫さん、開いている右目からも、腫れて潰れている左目からも、大粒の涙を沢山流してね…

「ほらほら、泣いてどうする☆ さあ、ミルクをお飲み☆ 元気にならなきゃいけないよ…」
私を見つめて大粒の涙を流し続ける猫さん…

今は医学の勉強もしたし、その応用である程度獣医の真似事は出来るかも知れない…
でもその時は、何も出来なかった…
そうやって、声をかけてあげることしか、出来なかった…

で…
事実は小説よりも、漫画よりも奇なりと申しますか…
そこに登場したのはあの「いじめ猫」。

ものすごい鳴き声を上げながら、猫さんに突進。
猫パンチと猫キックを食らわし、猫さんは最後の力を振り絞って、逃げて行きました…

で…いじめ猫の方は、猫さんの一番のお気に入りの場所を横取りして、私に甘え声を出します。
餌をねだる時の、猫さんの真似ですね…
この地位は自分が貰ったと言わんばかり…なんという猫でしょうかね…

私はいったん家に帰ると、乗馬用の長鞭を持ち、履いていた乗馬ブーツの足音をわざと大きく響かせてながら、
いじめ猫の所へ戻ると、その身体まであと数センチという所を、長鞭で思いっきり引っぱたき…

「おまえ、二度と来るな…今度来れば、さすがの私も許さないかもしれない…」と言いました。

いじめ猫は凍りつき、やがてあたふたと、何処ともなく去って行きました。

猫は一度いじめると根に持って仕返しに来ると言いますが…
来なかったですね…私の殺気が、よほど怖かったんでしょう…☆
私の眼は、怒ると「ものすごく怖い(友人談)」らしいですから…
ちょっと脅かしすぎたかな…☆


次の日の朝…
私の家の玄関に、魚の頭が置いてありました…
どう見ても、秋刀魚の干物の頭です…☆

きっと、あの猫さんがお礼に、持って来てくれたのでしょう…
馬鹿だなあ…
生きているのがやっと位なのに…こんなものを持ってきて…


その後、その猫さんがどうなったのかって…?


いやあ…実は2週間後位に、ちゃっかり姿をあらわしました☆
顔の腫れも引っ込み、驚異的な回復力を見せていました。
食欲も回復、餌を食べ、ミルクを飲み、快気祝いのバターをぺろんぺろんして☆

その後も何度か、そうして会いに来てくれました。


やがて合格発表…私は試験に無事、合格しました。
入学まで日取りも短く、引っ越し作業に忙殺される毎日。

ところがですね…猫さんはその後、ぷっつりと現れなくなりました…


かなり元気になっていたので、もう大丈夫だろうとは思っていたのですが…


あの猫さん、どうしたんだろう…
引っ越しが間近に迫った時、考えていたのですが…

ふと…あの大怪我をした日、どんなに獣医さんの所へ連れて行こうとしても、頑なに拒否した…
その事を想い出しました。


そうだね…
キミは、野良猫さんとして、野良猫さんらしく、自由に生きるんだもんね…☆

私は仙台へ行ってしまうけれど、また、たまに餌をくれる人をお探しなさいね。
そして、自由に、この世に生まれた事の幸せを感じながら、生きておゆき…ね☆
私も、難しいけれど、出来る限り「自由人」として、生きていくからね…☆


そう思いながら、引っ越しの最後の準備をしていた私でした…





このお話は、これでおしまいです。
全部事実です…多少オーバーな描写もあるかもしれませんが☆



もしかしたら、顔が腫れて、その影響で涙が止まらなくなっていただけかも知れない…☆
そうなのかもしれないですね…


でもね…
時には。猫だって涙を流す日もあるさ…です☆


またいつか、どこかで会おうね、猫さん…☆


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こういう古きよき時代の軍服をモチーフにしたファッション、好きなのですよね…☆
本当の強さを持った本物の軍人は、戦争反対なのですよ。
平和維持の為、不肖みちる少尉、それなりに頑張らせて頂きます。勿論、最終的には勝たせて頂きます…☆

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