Trans Princess「リップカレント」にご用心を…☆

「リップカレント」にご用心を…☆

2014–05–04 (Sun) 20:23
連休は、痛ましいニュースも多いです。
今日は水の事故がありました…。

海水浴場で流され5人死亡 新潟・上越市
突然の大きな波がやって来て、さらわれた子供たち。
それを救いに海に飛び込んだお父さんや釣り人ともども、犠牲となってしまいました。

「救難隊、近づけず」=現場の海岸、多数の釣り客―上越水難事故
地図を見ると、こちらは海水浴場には指定されていない海岸。
そして釣り人が多い…となると、どうもこの辺りは離岸流が強そうですね。

離岸流全体の説明はウィキペディアをご覧ください。

この場合の離岸流は、「リップ・カレント」とも呼ばれています。
新潟の第九管区海上保安本部のHPに、さらに分かりやすい説明がありますのでご覧下さい。


rip current

海岸へ寄せて来た波の水が、沖へと帰る通り道…それがリップカレントです。
日本近海の場合、その速さは秒速1mを超え、速いものは2mにも達します。
この流れに逆らうことは不可能で、そのまま沖に流されてしまいます。
そしてそこは、ヒラメなどの魚の通り道になるので、格好の釣り場にもなるのです。

このリップカレントに飲み込まれてしまったら…まず慌てずに、下記の通りにして下さい☆
①岸と水平に泳ぐ
一番安全な脱出方法です。
真っ直ぐ陸に戻ろうとしても戻されてしまいますので、横に向かうのです。
リップカレントの幅はせいぜい30m位ですから、それほど広くはありません。
脱出したら、今度は隣り合わせている向岸流(陸へ向かう流れ)に乗って、陸へ帰ります☆

②岸に向かって45度の角度に泳ぐ
競泳の得意な方向きの脱出方法です。
この角度ならば、かなり離岸流の押し戻す力を減衰させる事が出来ます。
脱出したら、①と同じように向岸流に乗って、陸へ帰ります☆

③そのまま流される
遠泳に自信があり、且つ沖の波が穏やかな時には、こういう方法もとれます。
リップカレントは、沖のある地点で嘘のように消えてなくなります。
その地点とは、「波打ち際から白い波が立つ場所までの距離」の約3倍位の所が標準です。
そこまで行ったら①と同じように、向岸流に乗って、帰ります☆
泳げずに浮輪ごと流されたで、①②の方法がとれない場合、この時点で助けを呼びます。
海水浴場ならば監視員が気づいてくれます。
近くにサーファーの方がいれば、大声で助けを呼びましょう。

今回の場合、流されながら(不本意に)③のパターンになっていたのでしょう。
上下浜
yahoo地図で見る現場付近ですが…
うわあ…すぐに深くなっていますね(海の色や波頭の発生位置などから)。
逆にいえば、離岸流もせいぜい数十メートルで消えるはずですが…

またそこは波が高かった事と、海底の地形が複雑で、いくつもの別の流れがあるような印象を受けます。
そうなってしまうと、かなり厳しいです。
相当な熟練者でも、自分ひとり脱出するのが精いっぱいでしょう…。
それが慣れていない方で、ましてやお子さんがいらっしゃったら…。
つらい事故ですね。


その原因となった「突然の大波」。
意外と知られていない事ですが…

第五管区海上保安本部HPより
波は絶えず打ち寄せていますが、その高さは必ずしも同じではありません。確率的には100回に1回(8分程度の間に1回)は1.5倍の高さの波が、1000回に1回(1時間強に1回)は2倍の高さの波がやってきます。これは確率論ですから、「さっき大波が来たのでしばらくは大丈夫」という訳ではありません。

こういう経験をされて靴や服を濡らしてしまった事がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
通常の波の高さの2倍の波がいつ来てもいいように想定しておくと、良いと思います。



これから夏に向かい、海へお出かけになる機会がある方も多いかと思います。
どうかリップカレントにはお気を付けください。
特に浮輪などで泳いでいると、横方向に流されている事があります。
それは「並岸流」といって、離岸流に飲み込まれつつある事を意味します。
本格的につかまらないうちに、陸を目指しましょう☆


私は南房総の外房側で少し暮らした事がありますが、リップカレントは「みお」「みよ」と呼ばれています。
おそらく日本近海では屈指(一説には秒速2mを超える)の速さです。
その時に結構、リップカレントに関するおどろおどろしいお話を聞いたものです。
それは…また別の機会にしましょう…☆

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コメント

10代のとき(遊泳場から少し離れたところで)離岸流に出会ったことがあります。
友人たちとも離れていたのですが、遠泳をしていた新潟出身の父親から離岸流の存在は聞いていたので「①岸と水平に泳ぐ」で事なきを得ました。

遊泳禁止箇所で泳がないのが一番ですが、遭遇してしまったら横へ逃げるときは岸を確認しながら泳げる「のし」(横泳ぎ)がおすすめです。
立泳ぎ、平泳ぎに次いで疲れないですしね。

Re: タイトルなし

> 10代のとき(遊泳場から少し離れたところで)離岸流に出会ったことがあります。
> 友人たちとも離れていたのですが、遠泳をしていた新潟出身の父親から離岸流の存在は聞いていたので「①岸と水平に泳ぐ」で事なきを得ました。
>
> 遊泳禁止箇所で泳がないのが一番ですが、遭遇してしまったら横へ逃げるときは岸を確認しながら泳げる「のし」(横泳ぎ)がおすすめです。
> 立泳ぎ、平泳ぎに次いで疲れないですしね。


こんばんは☆
コメントが遅くなってごめんなさい。

離岸流は、逆に沖へ出たい時にはありがたい存在でして、
サーファーの方は、これを使ってスターと地点へと向かいます…☆
仙台湾や千葉の外房で、そんな光景をよく見ますね。

「のし」いわゆる古式泳法ですね。
甲冑を身に着けたままでも泳げるという…☆
学校の水泳の授業でも、
この古式泳法をもっと取り入れればいいなと想います☆

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